魂(たま)合気研究会

 

八、空(クウ)

「念力は魂に勝るに能わず」(合81)「念を我欲に結んだら精進進歩はありません。念を去って皆空の気にかえれば生滅を超越した皆空の御中心に立ちます。これが武道の奥義であります」(合80)とあります。
念力は、気迫であり魄の気ですから力みが伴います。
なによりも相手を倒そうという念は、自他を分けています。
しかし空とは、自分と他との間を区切る自我が無くなり他(空)とつながった状態のことですから、心に力みがありません。
一つの見方ですが脳波がベーター波よりアルファー波が多くなった状態と思います。アルファー波は自身に作用するだけでなく、相手にも影響を与えるようです。
あれこれと考えながら、智を動かし身体を動かす時はベーター波であり他とつながりません。
合気はつながりが大切です。空の悟りの究極は宇宙(神)とつながりと思います。
その手始めとして先ず相手とつながりを大切にします。
「手を見てはいけない。相手を見る必要はありません」(合27)とあります。相手とつながっている状態であれば、そっぽを向いても良いのです。視界にいれても、遠山の目付けで焦点を定めず、視界全体を映すことです。
つながりはまずは相手を大事に思うこと。雑な動きをしないことです。
手合わせで転がすときも相手を最後まで繊細な気持ちで大切に思うことで気持ち良く転がります。
感性を繊細にすると身体は自から最適な動き方をしてくれます。
遠山の目付けは呼吸を瞬時に深く静かにしてくれます。心は落ち着き、身体も真中に保てます。
オーラの見える人には、このときにはオーラが広がって輝きが増すといいます。「目に見えざる世界を明らかにして、この世に和合をもたらす。それこそ真の武道の完成であります」(合154)
合気は見えない世界に関わっています。合気を通じて見えない世界を理解していくことで、いつか誰かが世界の和合をもたらす道もまた発見されてくるでしょう。